コンサバトリー&デッキ

季節を感じ、風や緑や花を楽しむ空間が広がります。
プライベート空間で、好きな時間を、自分風に、また家族や友人とお楽しみください。

コンサバトリー、デッキについて

コンサバトリーについて---日本で最初のコンサバトリーは?

写真:グラバー邸コンサバトリー(長崎市)
長崎グラバー邸のコンサバトリー。シンプルで建物にマッチしています。!

コンサバトリーの本来の意味は、温室で、アメリカ、カナダではグリーンハウス、ドイツではヴィンターガートンと呼ばれています。日本でも明治初期のグラバー邸のコンサバトリーが有名です。 そして、大正、昭和初期に洋館の一部にサンルームは、多く作られています。このサンルームとコンサバトリーは、まず本来の用途である居室と温室で違いはあります。サンルームは、 屋根を設け家に一体として組み込まれ、コンサバトリーは家の外壁に取り付けた温室ということになります。ただ、近年コンサバトリーの用途や目的はより広くなり、サンルームやペットルームや ダイニングルームにも使われ、レストラン、店舗にも広く使われいます。 法律的にはコンサバトリーは、屋根、壁、柱でで囲まれた建築物です。したがって建築基準法(建蔽率、容積率、防火準防火規定)、各種条例に従わなくてはいけません。また、コンサバトリーには 当然安全性、快適性が要求されます。イギリスや北部ヨーロッパの地震の少ない所と違い日本は地震が多く地震に対する安全性、冬寒く、夏暑い日本の気候にも、配慮されなくてはいけません。 この安全性、快適性において、日本に適したコンサバトリーが、必要になるわけです。
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木製コンサバトリーについて---日本に適したコンサバトリーとは?

写真:木製コンサバトリー(神奈川県)
日本家屋にも木製コンサバトリーは、よく合います。レトロで和風モダンな雰囲気を演出!!

日本に適したコンサバトリーとしては、その快適性から、木製コンサバトリーという事が言えます。日本の冬寒く、夏暑いという気候に対し、コンサバトリーの材質から、比較すると、 熱伝導率で、説明することができます。つまり、熱伝導率は、断熱性を示す数値で、手で触ると冬冷たく、夏それほど熱くないという材質の違いを示し、木材を1とすると、アルミニウム は約30万倍、鉄は約10万倍、樹脂で約400倍となり、木材が、断熱素材として、極めて優れた素材であることがわかります。また、吸湿性も高く、湿度調整の役目や 結露についても有利となります。日本の気候に対して、極めて優れた素材ということができます。しかし、逆に雨の多い日本では、木材が腐るという欠点も考えられます。 これについては、木材の中には、その中に含まれいる樹液が腐りにくい性質を持ちシロアリにも食べられない性質を持つものがあります。主に南洋材のハードウッドですが、 国産材に薬剤を注入し、耐久性の高いものも開発されています。
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ウッドデッキについて---ボードウォークとの関係?

写真:オーストラリアボードウォーク
オーストラリアのウォーターフロント開発のボードウォーク

ウッドデッキは、1990年前後のウォーターフロント開発におけるボードウォークに始まります。アメリカ、オーストラリアのウォーターフロントの再開発とは、当時 憧れの開発手法として日本にも取り込まれ、水際に遊歩道としてボードウォークを設け、陸地側に商業空間のショッピングモール、レストラン、カフェ、ホテル等を設けるというものです。 このとき、腐りにくい木材を輸入して、作られたボードウォーク、ウッドデッキが、ガーデニングブームとともにい一般住宅に取り入れられ定着しました。このウッドデッキは、 とても気持ちのよい空間で、デザイン性も高く、建物の外部空間として、当たり前のように普及しました。 ここで、材質としてウッドデッキは、上記の木製コンサバトリーで述べたように、その木材の持つ断熱性であり、木持つやさしさや味でもあります。そして、腐りにくい木材を使用 し、また、ただデッキを作るのではなく、建物との関係を考え、空間としてデザインすることが大事です。
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